タロットカード78枚の意味一覧表【正位置・逆位置別解説】

  • URLをコピーしました!

こんにちは。タロットカードの世界へようこそ!タロットカード占いは日本でも多くの人に親しまれていますが、全78枚(大アルカナ22枚+小アルカナ56枚)のカードの意味を覚えるのはとても大変ですよね。初心者の方は「こんなにたくさん意味があってどうしよう…」と不安になるかもしれません。でも大丈夫です。ここではライダー版(ウェイト版)にもとづき、タロットカードの意味を正位置・逆位置それぞれに分けて一覧表にまとめました。まずはカードごとのキーワードと基本的な解釈を押さえていきましょう。カードの解釈には諸説ありますが、「一般的にこう考えられている」というポイントを温かい語り口でご紹介します。

タロットカードには一枚一枚に物語があり、正位置と逆位置で少し違う表情を見せてくれます。たとえば、「太陽」のカードは正位置なら雲ひとつない青空に輝く太陽のように明るい成功や喜びを象徴しますが、逆位置だと一時的に雲に隠れた太陽のようにその幸福感が陰るとも言われます。そんなふうに「なるほど!」とイメージしながら覚えると、カードの意味もスッと心に入ってくるでしょう。

それでは、大アルカナと小アルカナ(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)の順に、各カードのキーワードと正位置・逆位置の意味を見ていきましょう。本記事では専門的な内容も正確さを心がけつつ、できるだけ噛み砕いて解説しています。読み進める中で「あ、このカードはこんな意味だったのか」と感じてもらえたら嬉しいです。

大アルカナ(22枚)

大アルカナは0番から21番までの22枚で、人生の大きなテーマや運命的な出来事を象徴するとされています。タロット占いではしばしば重要なメッセージを示すカード群です。以下に各カードの名前、キーワード、正位置・逆位置の解釈をまとめます。

番号 🃏カード名キーワード正位置の意味逆位置の意味
0愚者(ぐしゃ)無邪気、自由、楽天的新しい物事の始まりや自由な冒険心を象徴します。思い切って一歩踏み出せるタイミングで、未知の世界へ飛び込もうとする純粋さを表します。計画性のなさや無責任さが強調され、後先考えない行動によるトラブルの暗示とも言われます。自由奔放さが過剰になるあまり、周囲を振り回したり現実から逃避している状態です。
1魔術師(まじゅつし)創造力、自信、才能創意工夫と強い意志で何かを生み出そうとするパワーを示します。自分の持つ才能に自信を持ち、物事をスタートできる状態です。スキルや経験の未熟さから自信を失いがちで、消極的になっていることを意味します。計画倒れや意志のブレが生じ、「やりたいこと」がうまく形にできないかもしれません。
2女教皇(じょきょうこう)知性、直感、神秘知的で直感力に優れた静かな洞察を表します。高い精神性と冷静さで物事を見極め、秘められた真実に気付くことができるとされています。秘密主義や批判的な態度が強まりがちです。感情を抑えすぎて他人に冷淡になったり、直感を信じられず悲観的・消極的になっている可能性があります。
3女帝(じょてい)豊かさ、母性、愛情愛情と豊穣の象徴です。物質的にも精神的にも満たされ、優しさと包容力で周囲を包み込むような幸せを意味すると考えられています。家庭的な喜びや豊かな創造性も表します。愛情が過剰になり依存的・過保護になるか、あるいは嫉妬深さや浪費癖が表面化するとされます。感情に振り回されてわがままになったり、怠惰になってしまうことへの警告でもあります。
4皇帝(こうてい)権力、安定、責任社会的な成功と安定、強いリーダーシップを意味します。努力が実を結び地位や権威を手にしている状態で、責任感を持って物事を統率できることを示します。権威を笠に着た傲慢さや独断的態度の暗示です。頑固になりすぎて周囲と衝突したり、他人を信用せず孤立してしまうおそれがあります。自信過剰による失敗に注意が必要です。
5教皇(きょうこう)慈悲、伝統、道徳慈愛に満ちた助言者や伝統的価値観の尊重を表します。道徳心と優しさをもって人を導き、寛大で人道的な判断を下すことを意味します。常識的で安定した環境や信頼できる人物を示すことも。保守的・頑固な態度や形式にとらわれすぎる面を示唆します。柔軟性を欠き、他者の意見を受け入れず視野が狭くなっている状態です。また、権威に固執するあまり融通が利かなくなっている可能性もあります。
6恋人(こいびと)愛、情熱、調和恋愛や友情など心がときめくような調和を表すカードです。相思相愛の関係や魅力的な出会いが訪れる暗示で、愛情に満ちた楽しい時間を示します。何かを選択する局面で「心のままに進んで良い」というメッセージとも言われます。誘惑に負けやすくなったり、不道徳な関係に陥る可能性を示します。軽率な恋で痛い目を見る暗示や、関係の破綻・不調和が生じる予兆とも解釈されます。「愛」が「依存」や「浮気」などネガティブな形で現れることへの注意喚起です。
7戦車(せんしゃ)勝利、意志力、前進強い意志と行動力で困難を乗り越え、勝利をつかむことを意味します。スピーディーに物事が展開し、積極果敢な姿勢が吉と出る暗示です。自信を持って前進すれば目標達成できるでしょう。エネルギー不足や方向性の喪失を示唆します。やる気が出ず立ち止まっていたり、焦りや苛立ちからミスを招きやすい状態です。他力本願で状況打開を図ろうとするなど、主体性を欠いて失敗する恐れもあります。
8力(ちから)勇気、忍耐、信念内なる強さ・勇敢さと忍耐力を表します。優しさと自己抑制によって困難に打ち勝つ暗示で、強い信念と理性で自分の欲望や衝動をコントロールできている状態です。困難にも粘り強く立ち向かえるでしょう。自信喪失や意志の弱さを意味します。プレッシャーに負けてしまったり、途中で投げ出したくなる気持ちの暗示です。「もう無理だ…」とあきらめてしまいがちな状態で、精神的な落胆や無力感を表します。
9隠者(いんじゃ)内省、洞察、慎重静かに自分自身と向き合う内省や探求を示すカードです。人生の真理を求めて慎重に歩む姿を象徴し、思慮深く物事の本質を見極めようとしている状態です。一人の時間から深い知恵やヒントを得られるでしょう。孤独を抱え込み悲観的になる暗示です。周囲との交流を断って引きこもったり、心を閉ざしてしまっている状態かもしれません。内向的になりすぎて視野が狭まり、チャンスを逃してしまう可能性もあります。
10運命の輪(うんめいのわ)幸運、変化、チャンス運命的な変化の訪れを意味します。状況が好転しやすい幸運期で、思いがけないチャンスや新しい出会いが巡ってくるサインです。物事が良い方向へ動き出し、流れに乗ることができるでしょう。運気の下降や予期せぬアクシデントを暗示します。好調だった流れが急に悪化する、不運続きで物事が停滞するなどの意味です。歯車が噛み合わずタイミングがズレてしまう状態で、計画が思い通りに進まないかもしれません。
11正義(せいぎ)公正、均衡、誠実フェアでバランスの取れた判断を象徴します。理性的に物事を見極めて正しい結論を導ける状態で、因果応報や公平さが保たれていることを意味します。誠実さや法律・約束の順守も示唆します。アンバランスや不公平を示します。誤った判断や不正行為、不誠実な態度によってトラブルが起きる恐れがあるでしょう。正義の天秤が傾いてしまった状態で、場合によっては何らかの「裁き」を受けることになるとも言われます。
12吊るされた男(つるされたおとこ)試練、献身、忍耐試練の時期や自己犠牲的な努力を表します。思うように身動きが取れない状況に耐えながらも、それを受け入れることで魂の成長につながるとされています。苦労がやがて報われる暗示でもあります。報われない努力や徒労感を意味します。いくら頑張っても良い結果が出ず、投げやりな気持ちになってしまう状態です。犠牲ばかり強いられて先行きが見えないため、努力を続ける意欲も失われかけているかもしれません。
13死神(しにがみ)終焉、変化大きな終わりと不可避な変化を示すカードです。ある状況の終了(死)を告げ、新しい局面への移行を準備する段階と解釈されます。一見不吉ですが「悪い流れを断ち切って再生する」ための転換点とも言われます。停滞していた物事が再び動き出す暗示です。どん底の状態から起死回生し、新たな展開が始まる可能性を示します。終わったと思っていた関係や計画が復活したり、諦めていた希望がよみがえることもあるでしょう。
14節制(せっせい)調和、節度、バランス心身のバランスが取れ、穏やかで調和のとれた状態を表します。物事が順調に循環し、適度な管理のもと停滞なく進んでいることを意味します。焦らず節度を守ることで、安定した成果が得られるでしょう。不均衡や停滞を示唆します。努力の配分を誤って結果が伴わなかったり、ムラのある行動で無駄が生じている状態です。流れが滞りやすく浪費や惰性に流されがちなため、改善が必要であることを知らせています。
15悪魔(あくま)誘惑、束縛、依存欲望や誘惑に囚われた状態を意味します。抜け出せない悪習慣や依存関係、堕落した状況に陥っている暗示です。一見楽しい誘惑でも、その裏では自由を失っている可能性があり注意が必要です。束縛からの解放を示すポジティブな暗示です。悪い誘惑や依存から目覚めて抜け出すチャンスが訪れるでしょう。執着していたものを手放し、新たな希望が見えてくる段階です。「更生」「再出発」を意味するとも言われます。
16塔(とう)崩壊、破滅、トラブル突発的な災難や崩壊的出来事を示す、非常に衝撃的なカードです。築き上げてきたものが一瞬で崩れ去るようなショックな変化やトラブルを意味します。計画の頓挫、大失敗など不意打ちのアクシデントに注意が必要です。緊迫状態が長引く暗示です。ギリギリの状態で何とか持ちこたえているものの、不安定な状況が続いていることを示します。正位置と同様にネガティブな意味合いが強く、「いずれ崩壊する寸前」で踏みとどまっているような状態と言えるでしょう。
17星(ほし)希望、夢、インスピレーション理想や希望に満ちた状態を表します。心に星が輝くようにインスピレーションが冴えわたり、未来への憧れや前向きな気持ちを持てていることを意味します。癒やしや希望の光が差し込み、状況が好転していく兆しでもあります。高すぎる理想による失望を暗示します。夢見がちな考えが現実と合わず幻滅したり、期待していた分だけ落胆が大きくなる状態です。目標が非現実的であったためにモチベーションを失い、無気力になってしまうこともあるでしょう。
18月(つき)不安、混乱、幻想漠然とした不安や迷いを象徴します。物事がはっきり見えないために心が落ち着かず、直感は冴えるもののそれがかえって不安を増幅するような状態です。過去のトラウマや曖昧な状況に心が揺れ動いていることを示唆します。心のモヤが晴れていく暗示です。不安や恐れから解放され、状況を客観的に捉えられるようになるでしょう。誤解が解けたり問題の真相が明らかになることで、気持ちが回復し前向きになれる可能性を示します。
19太陽(たいよう)成功、喜び、活力純粋な幸福感と成功を表す、とても明るいカードです。子供のような無邪気さで喜びに満ち、物事が最高の形で成就することを意味します。活力にあふれ、人から祝福されるような晴れやかな展開を示唆します。楽観しすぎて計画が崩れたり、幸運続きだった流れが陰り始める暗示です。成果が思ったほど得られず落胆する、不調や停滞が訪れるといった意味になります。高望みのしすぎや油断への警告とも言われ、「今はまだ成功を喜べない状態」を示します。
20審判(しんぱん)再生、復活、改善停滞していた状況が蘇る「復活」のカードです。努力が認められて新しいチャンスが訪れたり、一度諦めた物事に再挑戦できることを意味します。過去の清算と未来への新たな出発を告げる祝福のサインとも言われます。過去の過ちや罪が明るみに出る暗示です。受け入れたくない結果に直面したり、批判を受けて罰を受けるような状況を示します。やり直しの機会が得られず不本意な結末を迎える可能性もあり、「試練の時」が続くことを意味します。
21世界(せかい)完成、達成、幸福すべてが丸く収まる完璧な完成を示す、タロットの最終カードです。目標の達成により心から充実できる幸せな結果を意味します。願いが現実となり、理想郷にいるかのような満たされた気持ちを味わえるでしょう。未完了・未達成の暗示です。最後のピースが欠けているような物足りなさや中途半端な状態を示します。惰性で現状が続き、達成目前で停滞してしまう可能性があります。もう一歩の努力や区切りが必要だというメッセージとも読めます。

※大アルカナは人生の節目や大きなテーマを象徴するため、そのカードが出た位置や周囲のカードとの関連によって解釈が微妙に変わることがあります。上記の意味は一般的なものですが、「こう解釈しなければならない」という絶対的なものではありません。カードから受ける印象や状況に応じて、柔軟に読み解いてみてくださいね。


小アルカナ(56枚)

小アルカナは4つのスート(組)に分かれ、それぞれ14枚ずつあります(エース~10の数字札+ペイジ・ナイト・クイーン・キングの人物札)。ワンド(棒)・カップ(杯)・ソード(剣)・ペンタクル(金貨)の4スートは、西洋の四大元素(火・水・風・地)やトランプの4種(クラブ・ハート・スペード・ダイヤ)にも対応していると言われます。小アルカナは日常的で具体的な出来事や心情を表すカードが多く、大アルカナを補足する役割も果たします。

各スートごとにテーマが異なり、たとえばワンドは「情熱・行動力(火)」、カップは「愛情・感情(水)」、ソードは「知性・葛藤(風)」、ペンタクルは「物質・現実(地)」を象徴するとされています。それではスート別に、小アルカナ全56枚の意味を一覧表で見ていきましょう。正位置・逆位置での解釈も合わせて確認してみてください。

ワンド(Wands, 棒) – 情熱・行動のスート

ワンドのカードは情熱や創造性、闘争心など「火」のエネルギーを象徴します。直感的でエネルギッシュな出来事や、物事を推し進める力に関する意味が多いのが特徴です。新しい挑戦や競争、目標達成に向けた行動力などを読む際によく登場します。それでは、ワンドのエース(1)からキング(14)までの意味を見てみましょう。

カード名キーワード正位置の意味逆位置の意味
ワンドのエース (Wands 1)創造力、始まり情熱を持って新たな物事をスタートさせる暗示です。やる気と生命力がみなぎり、「さあ始めよう!」という前向きなエネルギーに満ちています。新しいアイデアが湧き、チャンスを掴めるでしょう。出鼻をくじかれたり、意欲が低下してしまう状態です。勢いに陰りが見え、「やりたい」という気持ちが空回りする恐れがあります。方向性を誤って暴走しているサインとも言われ、計画の練り直しが必要かもしれません。
ワンドの2 (Wands 2)計画、可能性将来の成功に向けて計画を立て、現状より高い目標を見据えていることを示します。過去の実績を踏まえて、更なる発展のための準備をしている段階です。思い描いた計画が期待通りに進まない暗示です。準備不足や見通しの甘さから失望する可能性があります。不安定な状況に突発的な問題が起こり、安定が揺らぐことも意味します。
ワンドの3 (Wands 3)展望、希望将来の成功を夢見て前向きに努力している状態です。視野が広がり、希望的観測を持って物事を進めています。仲間との協力や事業の拡大など、明るい展望が開けていることを表します。楽観的な見通しが崩れ、計画が停滞する暗示です。結果が出ずに失望したり、先行きに不安を感じて足踏みしてしまう状態です。思ったように物事が展開せず、モチベーションが下がっているかもしれません。
ワンドの4 (Wands 4)安定、祝福喜びを分かち合う安らぎの時間を意味します。努力が一段落し、安定した状況でほっと一息つけるでしょう。家庭や仲間内での祝賀ムードや楽しいイベントを暗示するカードです。正位置とほぼ同じ意味に解釈されます。ワンドの4は逆位置でもネガティブな要素が少なく、安定や休息の暗示は変わりません。強いて言えば喜びが一時的なものに留まる程度で、大きな悪い意味にはならないとされています。
ワンドの5 (Wands 5)競争、葛藤競い合いや意見の衝突を表します。複数の人が思い思いに動いてまとまりなく争っている状況で、小競り合いや主導権争いが起きているかもしれません。練習試合のような前向きな競争の場合もあります。対立が激化し、状況が混乱・悪化する暗示です。もはや手が付けられないほど揉め事が深刻化したり、五里霧中で解決策が見いだせない状態になります。争いを避けようとしても逃げられず、フラストレーションが溜まるでしょう。
ワンドの6 (Wands 6)勝利、称賛勝利を収めることや目標達成の喜びを意味します。他者から称賛を受け、自信に満ちて凱旋するイメージです。努力が報われて良い結果が得られ、誇らしい気持ちになれるでしょう。敗北感や劣等感を味わう暗示です。期待していた成功を逃し、自信喪失してしまうかもしれません。周囲からの評価も得られず悔しい思いをする状態です。プライドが傷つき、モチベーションが下がる可能性があります。
ワンドの7 (Wands 7)防衛、挑戦優位な立場で懸命に自分の領域や意見を守っていることを示します。周囲からの批判や攻撃に対し、果敢に立ち向かっている状態です。困難な状況でも踏ん張り、粘り強く挑戦を続ける姿勢を表します。闘志がくじけ、戦う気力を失いつつある状態です。プレッシャーに耐えきれず「もう無理だ」と諦めかけているのかもしれません。有利だった立場から力を失い、撤退や降参を考えてしまう暗示です。
ワンドの8 (Wands 8)迅速、進展物事が急展開する暗示です。次々と状況が動き、スピーディーに物事が進行していくでしょう。予期せぬ速さでチャンスが訪れたり、ずっと停滞していた案件が一気に進展する可能性があります。物事の停滞や遅れを示します。進むべきことが思うように進まなかったり、タイミングを逃して計画が中断する状態です。急ぎすぎたためにかえって足踏みする羽目になっているのかもしれません。焦らず流れを待つ必要があります。
ワンドの9 (Wands 9)慎重、防衛用心深く守りに徹している状態です。一度傷ついた経験から警戒心を強め、慎重になりすぎている様子を表します。現状を維持するため防御的になっていますが、その分前進が遅れている可能性もあります。恐れや不安が強まり、臆病になっている状態です。傷つくのを怖れて守りが過剰になり、物事を先に進められなくなっています。心に余裕がなく、外部との関わりを避けて殻に閉じこもってしまう暗示です。
ワンドの10 (Wands 10)重責、重荷責任や課題を一人で抱え込み、いっぱいいっぱいになっている状態です。許容量を超える重圧に耐えながら努力を続けています。頑張り屋さんですが、休息が必要なほどの過労やストレスを示唆します。負担に耐えきれず全てを投げ出したくなる暗示です。責任から逃れたい気持ちが強くなり、現実逃避や途中放棄に傾いてしまう状態です。抱え込みすぎて限界が近いことを示すため、「もう一人で背負わなくていい」というメッセージとも読めます。
ワンドのペイジ (Wands Page)冒険、情熱少年のような冒険心と向上心を表します。新しいことにワクワクしながら飛び込んでいける積極性があり、良いニュースが舞い込む予兆でもあります。純粋な情熱で物事に取り組む姿勢や、創造的アイデアの芽生えを示します。浮ついた気持ちや優柔不断さを意味します。熱意が長続きせず飽きっぽくなっていたり、地に足がつかない状態です。中途半端な姿勢のために折角のチャンスを逃す恐れも。悪い知らせが入る可能性もあるので注意しましょう。
ワンドのナイト (Wands Knight)挑戦、行動力未知の世界へ果敢に挑む勇敢さを象徴します。勢いよく行動を起こし、新天地へ旅立つエネルギッシュな状態です。チャレンジ精神旺盛で、困難をものともせず前進する力強さがあります。無謀さが先行し、物事が中断する暗示です。考えなしに突っ走って失敗したり、準備不足で出だしをくじかれる可能性があります。焦りから空回りし、せっかくの行動力が裏目に出てしまうことへの警告です。
ワンドのクイーン (Wands Queen)情熱、自信明るく情熱的で、自信に満ちた女性を表します。社交的で独立心が強く、周囲を元気づける魅力を持っています。仕事や人間関係でも主体性を発揮し、前向きなエネルギーで物事を成功に導けるでしょう。ネガティブな側面が出て、嫉妬心や独善的な振る舞いが目立つ暗示です。自己中心的になり他人を思いやる余裕がなくなったり、強欲さで周囲と摩擦を起こす可能性があります。プライドが高じて扱いにくい人物像を示すこともあります。
ワンドのキング (Wands King)リーダーシップ、情熱情熱的で安定感のあるリーダーを象徴します。大きなビジョンを持ち、決断力と統率力で物事を成功へ導く人物像です。行動的かつ頼もしく、周囲から信頼される存在を意味します。独り善がりで威圧的な態度をとる暗示です。自信過剰で人の意見を聞かず、横暴だと誤解されてしまうかもしれません。周囲との共感が得られず孤立しがちな状態で、支配欲や頑固さが前面に出ていることを示します。

カップ(Cups, 聖杯) – 愛情・感情のスート

カップのカードは愛情や人間関係、感情の動きなど「水」のエレメントを象徴します。心の内面や共感、喜びや悲しみといった感情の豊かさに関する意味が多いスートです。恋愛や友情など人との関係性を読む場面でしばしば登場します。それではカップのエースからキングまで、それぞれのカードの意味を確認しましょう。

カード名キーワード正位置の意味逆位置の意味
カップのエース (Cups 1)愛情、幸福満ち溢れる愛や喜びを象徴する最高の吉兆カードです。心が祝福されるような嬉しい出来事の到来を告げます。新しい恋の始まりや感動的な体験など、幸福感で心が満たされるでしょう。愛情や喜びがこぼれ落ちてしまう暗示です。心にポッカリ穴が空いたような寂しさや、失恋・失望による深い心の傷を意味します。楽しかった関係に亀裂が入ったり、喜びが長続きしないことへの警告でもあります。
カップの2 (Cups 2)恋愛、パートナーシップロマンチックな恋の成就や心が通い合う絆を表します。二人の間に愛情と調和が芽生え、お互いを深く理解し支え合える関係の暗示です。恋人だけでなく友情や良好なパートナー関係にも当てはまります。別れや不和の暗示です。愛し合っていた二人がすれ違い始めたり、信頼関係が崩れてしまう恐れがあります。片想いが実らず終わる、不本意な形で関係が解消されるなど、寂しさを感じる状況です。
カップの3 (Cups 3)友情、祝宴気の合う仲間との楽しい交流や友情を示すカードです。パーティーや女子会のように、喜びを共有する集まりやお祝い事の暗示もありますtarotfun.jp。チームワークが良く、幸せな時間を分かち合っている状態です。グループから孤立する暗示です。仲間外れにされたり、自分だけ疎外感を抱いてしまう状況かもしれません。または飲み過ぎや遊び過ぎで節度を欠き、不健全な快楽に溺れる危険性も示唆します。
カップの4 (Cups 4)倦怠、停滞心がマンネリ気味で満足感を得られずにいる状態です。与えられた幸せにも退屈してしまい、不満や倦怠感を抱えている様子を表します。現状に飽きて次の刺激を求めているのかもしれません。気持ちを入れ替えて新展開に踏み出せる暗示です。退屈な状況から抜け出す決心がつき、リセットして再出発できるでしょう。環境を変えたり発想を転換することで、停滞感を打破できる兆しです。
カップの5 (Cups 5)失望、後悔部分的な損失を嘆いて落胆している状態です。失ったものばかりに目が行き、残っている大切なものに気付けずに悲観的になっています。過去の失敗や後悔に囚われ、深い喪失感を味わっているでしょう。喪失の悲しみから立ち直り始める暗示です。辛い出来事を乗り越えて、徐々に前向きな気持ちを取り戻せるでしょう。無くしたものの代わりに残ったものの価値に気づき、希望の光が差し込む兆しです。
カップの6 (Cups 6)思い出、幼少懐かしい思い出に浸ったり、幼少期の純粋な心を象徴するカードです。過去の人や場所との再会、昔を懐かしむような優しい気持ちに包まれるでしょう。ノスタルジックな幸福感や、人の温かさを意味します。過去に囚われすぎて現実が見えていない状態です。昔の栄光や思い出に固執するあまり、前に進めなくなっている可能性があります。過去と現在を切り離せず、ナイーブで非現実的な態度になっている暗示です。
カップの7 (Cups 7)幻想、夢想空想や夢の世界に心を奪われている状態です。目の前にたくさんの選択肢(カップ)があり、あれもこれもと夢見て決めきれない様子を表します。想像力が豊かですが、地に足がついていない可能性があります。夢から醒めて現実志向になる暗示です。幻想を追うのをやめ、実現可能な目標に集中し始めるでしょう。散漫だった考えが一本化され、理想を実現するため具体的に動き出せる状態です。イメージしていたことが現実化に向かう兆しとも読めます。
カップの8 (Cups 8)放棄、旅立ち愛着あるものや慣れ親しんだ環境から離れる決意を意味します。積み上げてきた実績や人間関係をあえて手放し、新天地を目指す旅立ちのカードです。現状への失望やこのままではいけないという思いから、次のステージへ踏み出そうとしています。諦めずに現状を続ける暗示です。去ろうとしていた場所に踏みとどまったり、一度は断念しかけたことを継続する可能性があります。「逃げ出したい」という気持ちを乗り越えて、粘り強く頑張ろうとする状態です。
カップの9 (Cups 9)満足、願望成就願いが叶い、心からの満足感を得られることを意味します。長年の夢が実現したり、望んでいた成果を手にして喜びに浸る状態です。物質的・精神的に満たされ、「夢のようだ」と感じる幸福な時を表します。高望みによる不満や贅沢病を暗示します。大きな成功を収めたのにどこか満たされなかったり、もっと上を求めて現状に不平を感じている状態です。あるいは快楽に溺れて節度を欠き、健康を害するなどの注意も含まれます。
カップの10 (Cups 10)幸福、家庭愛心温まる家庭の幸せや人間関係の充実を示します。家族や大切な人たちと円満で平和な日々を送り、深い安心感と愛情に包まれている状態です。理想的な結婚や友情の成就など、最高のハッピーエンドのカードとされています。家庭内の不和や心の平和が乱れる暗示です。一家団欒の裏で問題がくすぶっていたり、家族・身近な人間関係で摩擦やすれ違いが生じている可能性があります。絆が強すぎるがゆえの息苦しさや、閉鎖的な環境によるストレスも示唆されます。
カップのペイジ (Cups Page)純真、直感無邪気で純粋な心、豊かな想像力を持つ若者を表します。直感的で芸術的センスにも恵まれ、夢見るような優しい気持ちを象徴します。良い知らせが届く予兆ともされ、恋愛面ではピュアな好意の芽生えを意味することもあります。世間知らずで流されやすい状態です。子供っぽさが悪い方向に出てしまい、現実を直視せず遊びや快楽に溺れる傾向があります。責任感に欠け、自分勝手な振る舞いで周囲を困らせる恐れもあるでしょう。
カップのナイト (Cups Knight)ロマンス、献身愛と理想を胸に積極的に行動する人物を示します。思いやり深く誠実な「白馬の騎士」のような存在で、恋の申し出やプロポーズなど積極的な愛情表現の暗示です。人間関係でも優しさと情熱をもって接し、周囲から好感を持たれるでしょう。甘い誘惑や偽りの愛に注意が必要な暗示です。一見魅力的でも誠意に欠けるアプローチや、口先だけの優しさに惑わされる可能性があります。優柔不断で移り気な面が出て、約束を守らなかったり遊びの恋に走る危険性も示唆されます。
カップのクイーン (Cups Queen)共感、優しさ深い共感力と包み込むような優しさを持つ女性を表します。母性愛にあふれ、困っている人に手を差し伸べるような献身的な愛情の象徴です。感受性が豊かで芸術的才能にも恵まれ、周囲から慕われる存在でしょう。感情的になりすぎてわがままになっている状態です。相手を束縛するような重たい愛情や嫉妬深さが目立ち、周囲を困惑させる可能性があります。被害者意識が強くなったり、現実逃避的なロマンスに溺れる暗示でもあります。
カップのキング (Cups King)寛容、慈愛心が成熟し、寛大な愛で人を包み込む人物を象徴します。感情を安定的にコントロールできる懐の深いリーダーで、親切で寛容な態度から周囲に安心感を与える存在です。思慮深く博愛精神に富んだ人を示します。不誠実な行いや節操のなさを暗示します。人当たりは良く見えても裏では不貞を働いていたり、私利私欲に走るような二面性に注意です。優しさを装って人を操作するケースや、感情を押し殺し冷淡になってしまう場合もありえます。

ソード(Swords, 剣) – 知性・葛藤のスート

ソードのカードは知性や思考、葛藤や試練など「風」のエレメントを象徴します。頭脳戦やコミュニケーションの問題、対立や困難を乗り越えるための意思といった精神面の課題に関する意味が多いのが特徴です。鋭い刃物のイメージ通り、厳しいメッセージを伝えるカードも少なくありません。では、ソードのエースからキングまでの意味を順番に見ていきましょう。

カード名キーワード正位置の意味逆位置の意味
ソードのエース (Swords 1)決断、勝利勝利をつかむための強い決断力を象徴します。困難に立ち向かい、容赦なく問題を断ち切ることで成功を収める暗示です。知性と意志の力で道を切り開き、公正な結果を得られるでしょう。その刃が冷酷さや暴力性として現れる暗示です。目的のために手段を選ばず周囲を傷つけてしまったり、攻撃的・過激な行動に走る可能性があります。正義感が行き過ぎて独善的になり、人から恐れられることもあるでしょう。
ソードの2 (Swords 2)均衡、意思決定繊細なバランスの上で平和的な均衡を保っている状態です。対立していた二者が休戦していたり、迷いながらも調和を取ろうとしていることを意味します。冷静な話し合いや一時的な休戦状態とも言えます。均衡が崩れて関係が断たれる暗示です。先送りにしていた決断を避けられなくなり、ため込んだ緊張が一気に破綻する可能性があります。避けていた問題と向き合わざるを得ず、協調が難しくなる状態です。
ソードの3 (Swords 3)悲しみ、心痛深い心の傷や悲しみを表すカードです。胸に突き刺さるようなショッキングな出来事に見舞われ、強い孤独感や絶望感を味わっている状態を示します。失恋や裏切りなど、トラウマになるような痛みを意味します。心の傷に戸惑い、自分を責めてしまう暗示です。他者から受けた痛みではなく、自分自身で自分を追い詰めるような状況かもしれません。過去の失敗への後悔や自己疑念に陥り、なかなか前向きになれない状態です。
ソードの4 (Swords 4)休息、静養忙しさや争いから一時退いて休んでいる状態です。心と体を癒やすための休息期間であり、平和を優先していることを意味します。「ひとまず休もう」「充電しよう」というメッセージとも受け取れます。停滞していた状況が再び動き出す暗示です。長い休止状態から復帰し、活動を再開するタイミングが訪れるでしょう。エネルギーを蓄えていた分、新たな気持ちで再挑戦できる可能性があります。
ソードの5 (Swords 5)策略、裏切り勝つために手段を選ばない姿勢を表します。目的達成のためには他人を利用したり裏切ることも厭わない、ずる賢い戦略家のイメージです。勝利は収めても後味の悪さが残る「残念な勝利」を意味する場合もあります。屈辱的な敗北を喫する暗示です。卑劣な方法で勝とうとしたツケが回り、逆に自分が虚しさや自信喪失を味わうことになるでしょう。自分の過ちに気づいて後悔したり、敗北感から立ち直れない状態を示します。
ソードの6 (Swords 6)旅路、転換困難な状況から脱出し、新天地へ向かう旅路を意味します。現在の問題が解決に向かい、より安らかな環境へ移行できる兆しです。辛かった日々に区切りをつけ、新しい生活を始めようとしている場面とも言えます。問題が解決せず行き詰まる暗示です。逃れたい状況から抜け出せず停滞が続いたり、改善の糸口が見えない争いに巻き込まれている可能性があります。現状維持を余儀なくされ、もどかしい気持ちを抱えている状態です。
ソードの7 (Swords 7)欺瞞、策略ずる賢い策略や秘密裏の行動を示します。他者を出し抜こうとしてこっそり利益を得る、いわゆる「盗人」のイメージです。一見するとうまく立ち回っているようですが、誠実さに欠け後ろ暗い状況とも言えます。隠し事がなくなり、誠実に対処する暗示です。悪い企みは失敗し、正直に向き合うしかなくなるでしょう。あるいは信頼できる助言者に巡り合って正しい道に軌道修正できることも意味します。不正は暴かれ、クリーンな対応に転じる時です。
ソードの8 (Swords 8)束縛、制限自由を奪われ身動きが取れない状態を表します。自分の考えに縛られてがんじがらめになっていたり、閉塞感のある状況で手詰まりになっている様子です。自信喪失や恐れから、自ら行動を制限してしまっている場合もあります。束縛から解き放たれ、自由を取り戻す暗示です。停滞していた状況が動き出し、新たな展開が始まるでしょう。自分を縛っていた思い込みや恐怖心を克服し、伸び伸びと行動できる段階に入ります。「もう大丈夫」と背中を押してくれるサインです。
ソードの9 (Swords 9)不安、悪夢強い不安感や精神的な苦痛に苛まれている状態です。夜も眠れないほど悩みが頭から離れず、悲観的な考えに押しつぶされそうになっています。悪夢を見るような心の不安定さで、鬱々としたエネルギーに包まれているでしょう。長い苦悩のトンネルから抜け出しつつある暗示です。不安材料が徐々に解消され、気持ちが少しずつ軽くなっていくでしょう。問題に光明が差し始め、回復の兆しが見えています。緊張やストレスから解放され、前を向ける段階です。
ソードの10 (Swords 10)破局、最終局面これ以上先がない行き止まりの状態を表します。ある状況が完全に行き詰まり、望まない結末を迎えてしまった暗示です。非常に辛い終わりではありますが、同時に「これで最悪の時期は終わった」という意味でもあります。夜明け前の暗闇が明け、新しい希望が生まれる暗示です。最悪の状況が好転し始め、再出発に向けた兆しが見えています。何かが一度終わったことでかえって身軽になり、新たなスタートを切る準備が整うでしょう。
ソードのペイジ (Swords Page)警戒、知性用心深く周囲を観察する若者を表します。知的好奇心が旺盛で頭の回転が速く、情報収集に優れています。緊張感に耐えながらも警戒を怠らない慎重さで、自分と周囲を守ろうとしている状態です。他人を信用できず疑い深くなっている暗示です。裏切りや陰口を警戒するあまり、心を開けずに孤立しているかもしれません。あるいは自分自身がスパイのような振る舞いをしている可能性も。人間関係での不信感やネガティブな思考に囚われています。
ソードのナイト (Swords Knight)行動力、攻撃性勢いよく突進する勇敢な戦士のイメージです。恐れを知らず一直線に目的へ向かう行動力を意味し、迅速な決断と大胆な行動で周囲を驚かせるでしょう。困難にも真正面から挑む勇気と闘志を持った状態です。向こう見ずで焦った行動を取る暗示です。感情的になって周囲が見えなくなり、無謀な突進で失敗する可能性があります。軽率さや短気さが災いし、物事を台無しにしてしまうかもしれません。冷静さを欠いた「空回り」に注意が必要です。
ソードのクイーン (Swords Queen)知性、独立冷静沈着で知性的な女性を象徴します。的確に物事を判断し、問題解決能力に優れたクールな人物です。感情より理性を優先し、公平かつ客観的に状況を見ることができます。自立心が強く、自分の力で道を切り開く姿を表します。孤立や冷酷さが際立つ暗示です。理性が行き過ぎて思いやりに欠け、周囲から「冷たい人」と思われてしまうかもしれません。批判的・皮肉っぽい態度で人を遠ざけ、結果として孤独になっている状態です。柔軟性や共感を取り戻すことが求められています。
ソードのキング (Swords King)知性、権威知的で冷静な権威者を表します。深い洞察力と判断力を備え、感情に流されず公正に物事を裁く人物です。豊富な知識と論理的思考で組織を率いる頼もしいリーダー像でもあります。冷酷非情で独裁的な態度の暗示です。頭が切れるだけに情け容赦がなく、人の心情を斟酌しないため孤立しがちです。権力に固執しすぎて部下や周囲に恐れられ、心を通わせられない状態を示します。思いやりと柔軟さを取り戻すことが課題でしょう。

ペンタクル(Pentacles, 金貨) – 現実・物質のスート

ペンタクル(コイン)のカードはお金や仕事、健康など**「地」**のエレメントを象徴します。現実的・物質的な事柄や、地道な努力の積み重ねに関する意味が多いスートです。金銭面や仕事運、日常生活での安定・安心に関するメッセージを読み取る際によく用いられます。それでは、ペンタクルのエースからキングまでの意味を確認していきましょう。

カード名キーワード正位置の意味逆位置の意味
ペンタクルのエース (Pentacles 1)財運、チャンス金銭面や物質面での恵みを象徴します。思いがけない収入や欲しかったものを手に入れるなど、豊かさに恵まれる暗示です。仕事や実生活における新しいチャンスが訪れ、将来的な繁栄の種を得ることを意味します。金銭的損失や大切な物の喪失を暗示します。期待していた収入が途絶えたり、貯めていたものを失うなど物質面での痛手を被る可能性があります。儲け話に失敗する、せっかくのチャンスを逃すといった注意信号とも言えるでしょう。
ペンタクルの2 (Pentacles 2)バランス、柔軟性限られた資源の中で上手にやりくりしている状態です。仕事とプライベート、収支のバランスなどを軽やかに取っており、柔軟な対応で困難を乗り越えていることを意味します。遊び心を持って重圧を和らげる余裕も示します。生活のバランスが崩れ、不規則で不摂生な状態を示します。忙しさに追われて自分を犠牲にしていたり、現実逃避的な行動が増えているのかもしれません。体調管理や金銭管理が疎かになりがちなため、立て直しが必要であることを知らせています。
ペンタクルの3 (Pentacles 3)技能、協力スキルの習得やチームワークによる成果を表します。見習い職人が腕を磨き、周囲と協力して仕事を成し遂げている状態です。専門知識や能力を発揮し、着実にステップアップしていく過程を意味します。協力関係の良好さや、努力が評価される暗示もあります。能力不足や平凡さに悩む暗示です。自分のスキルに自信が持てず伸び悩んでいたり、マンネリ感から向上心を失っている状態です。手を抜いてしまったり妥協した結果、凡庸な成果しか出せないことへの警告でもあります。初心に立ち返ることが求められます。
ペンタクルの4 (Pentacles 4)貯蓄、所有お金や物に執着して守りを固めている状態です。財産をしっかり握りしめて他人に渡さない様子から、貯蓄や節約の意味として表れます。安定志向でリスクを嫌い、現状を固守しようとする心理を示すカードです。金銭面でのルーズさや強欲さを暗示します。お金が羽を生やして飛んでいくように支出過多になったり、欲に目がくらんで損失を出す恐れがあります。ケチになりすぎてチャンスを逃す場合もあり、物質への偏った執着を手放すよう促すメッセージです。
ペンタクルの5 (Pentacles 5)貧困、困難厳しい貧しさや困窮状態を意味します。経済的・精神的に追い詰められ、困ったときの神頼みをしているような様子です。失業や病気などで極度に苦しい状況にあるか、自己評価が下がり「自分は価値がない」と感じてしまう心情を表すこともあります。困窮状態からの回復が難しい暗示です。自力ではどうにもならない経済的混乱に見舞われたり、援助を求めても得られず苦しみが長引く可能性があります。コントロール不能なトラブルが発生しがちなため、慎重な行動と周囲への相談が必要でしょう。
ペンタクルの6 (Pentacles 6)施し、支援持っている富や恩恵を公平に分け与えることを意味します。慈善活動や支援の精神を示すカードで、親切心から人を助けたりボランティアに励む様子を表します。経済的・物質的に余裕があり、他者に手を差し伸べることができる状態です。利己的な態度やケチさを暗示します。与える余裕があるのに出し惜しみしたり、自分本位で不平等な振る舞いをしている可能性があります。本当は助けたい気持ちがあっても見返りを求めてしまうなど、純粋な善意が損なわれている状態です。
ペンタクルの7 (Pentacles 7)忍耐、投資長期的視野で物事の成長を見守っている状態です。農夫が作物の収穫を辛抱強く待つように、今は結果を焦らず努力を継続する段階であることを意味します。コツコツ積み上げてきたものが育ちつつあり、将来の実りに期待している状況です。手間をかけすぎて過保護になったり、あるいは途中で投げ出してしまう暗示です。結果を急ぐあまり手を加えすぎてバランスを崩したり、逆に努力が報われないと諦めて放棄してしまう可能性があります。努力と休息、干渉しすぎない見極めが大切だと教えています。
ペンタクルの8 (Pentacles 8)勤勉、練習地道な努力と職人的な技能の向上を意味します。真面目にコツコツと仕事に打ち込み、自らの技術を高めている状態です。やるべきノルマを着実にこなし、成果を積み上げる勤勉さを示します。資格取得や勉強に励む場合にも出やすいカードです。虚栄心や手抜きの暗示です。見栄を張って実力以上に装ったり、途中で手を抜いて楽をしようとしている可能性があります。不誠実な態度が前面に出て、せっかくの努力が台無しになる恐れも。地道な取り組みの大切さを思い出すよう促しています。
ペンタクルの9 (Pentacles 9)豊かさ、独立経済的な豊かさと独立を享受している状態です。自分の才能や努力によって裕福さや社会的地位を築き、優雅に暮らしている様子を表します。他者からの援助を受けている場合もありますが、いずれにせよ安定した富と心のゆとりを意味します。不貞や不誠実さへの警告です。金銭目当ての関係に陥ったり、経済的に他人に依存している可能性があります。見せかけだけは立派でも裏では道徳に反する行為をしている状態かもしれません。金銭や地位に絡むスキャンダルに注意が必要です。
ペンタクルの10 (Pentacles 10)富、家族代々受け継がれる繁栄や家族の幸せを意味します。裕福で伝統ある家庭やコミュニティに恵まれ、心身ともに満ち足りた暮らしを送っている状態です。経済的安定はもちろん、心の豊かさや家族愛に溢れた「理想郷」を象徴します。一族や家庭内で問題が生じる暗示です。家族関係にひびが入ったり、親族間で金銭トラブルや束縛が発生している可能性があります。伝統や家のしきたりが重荷となり、個人の自由が制限されてしまう状態かもしれません。絆が強すぎることの弊害を示す場合もあります。
ペンタクルのペイジ (Pentacles Page)勤勉、計画性向上心をもって勉強や仕事に励む若者を表します。初心者ながら真面目でコツコツ努力し、将来に向けて着実にスキルや知識を身につけている状態です。堅実な計画性と素直さで周囲からも期待される存在でしょう。お金や結果に目がくらみ、怠惰になっている暗示です。目前の利益に囚われて楽な道に流れたり、努力を放棄してしまう可能性があります。学ぶ意欲を失い、短絡的な欲求に振り回される状態です。地道な積み重ねの大切さを思い出す必要があるでしょう。
ペンタクルのナイト (Pentacles Knight)努力、実直誠実に努力を重ね、着実に成果を積み上げる人物を象徴します。地道な働きによって報酬や結果を得て、堅実な前進を続けている状態です。少し保守的ですが信頼できる性格で、仕事でも着実に成果を出すでしょう。頑固さやマンネリによる停滞を暗示します。柔軟性がなくなり、深刻に考えすぎて身動きが取れなくなっている可能性があります。同じやり方に固執するあまり成長が止まり、報酬や結果に疑問を感じてモチベーションが下がる状態です。
ペンタクルのクイーン (Pentacles Queen)豊かさ、実利豊かな生活と現実的な知恵を持つ成熟した女性を表します。家庭や仕事を安定させる能力が高く、寛容で面倒見の良い人物です。経済的にも精神的にも落ち着いており、自分の豊かさを周囲と分かち合う器の大きさを持っています。退屈さや虚しさを感じている暗示です。物質的には満たされていても心が満たされず、単調な日々に飽き飽きしているのかもしれません。富や安定に対して期待外れな感情を抱き、「こんなはずでは…」と失望している状態です。
ペンタクルのキング (Pentacles King)財力、安定経済的成功と安定を築いた権威者を象徴します。合理的な考え方で富と地位を手に入れ、安定した基盤を築いている状態です。経営者や一家の大黒柱のように、現実的判断で組織や家族を支える頼もしい存在を意味します。打算的・強欲な面が強調される暗示です。金銭や利益に固執するあまり、人情味を欠いて冷酷になっている可能性があります。汚職や不正など不透明な手段で富を得ようとするケースも。お金への執着が高まり、周囲からの信頼を失いかねない状態です。

以上、タロットカード全78枚(大アルカナ+小アルカナ)の意味一覧をご紹介しました。たくさんのカードがありますが、実際に一覧で眺めてみると「このカードは情景が浮かびやすいな」「このカードは正位置と逆位置で真逆の意味になるんだな」など、いろいろな発見があるのではないでしょうか。

最後に、カード解釈のポイントについて少しお伝えします。タロットカードの意味は伝統的な解釈を踏まえつつも、占い師や読み手の直感によって微妙に異なることがあります。本記事ではできるだけ一般的と言われる意味をまとめましたが、「絶対にこの通りに読まなければいけない」というものではありません。カードから受ける印象はその時々の状況や相談者の気持ちによっても変化します。

初心者のうちはまず一覧表のキーワードや解釈例を参考にして、「このカードはこういう雰囲気なんだな」とイメージを掴んでみてください。「愚者=自由な冒険者」「悪魔=誘惑に負ける状況」「カップのエース=心が満たされる喜び」など、自分なりのキーワードで覚えるのもおすすめです。そして徐々に実際の占いでカードを引きながら、「自分ならこのカードをどう読むかな?」と感じ取ってみましょう。カード一枚一枚があなたの直感と結びついたとき、タロット占いはきっと今まで以上に楽しく「なるほど!」と思えるものになるはずです。

あなたがタロットカードを引くとき、この一覧表が少しでも助けになれば幸いです。
78枚ものカードの意味を一度に完璧に覚えるのは大変ですが、焦らずゆっくりとカードたちと仲良くなってくださいね。タロットは日本でも古くから親しまれてきた占いです。その奥深いシンボルの世界を楽しみながら、ぜひ自分自身や周囲の人の心を照らすヒントを見つけていってください。応援しています!

参考文献・出典:(一部抜粋)

本ページに記載されている内容や情報、計算結果等に関して本サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。また、本サイトではアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

CATEGORY MENU