結婚は人生の中でも大きな節目。そんな特別な日に贈る「お祝い金」は、お互いの絆を深める大切な気持ちの表現です。でも、「相場はいくら？」「関係性で変わるの？」「のし袋はどう書けばいい？」など、悩みは尽きませんよね。
たとえば、お祝い金選びは、まるで“靴のサイズ選び”に似ています。相手との距離感や関係性によって、ぴったりのサイズ（＝金額）を選ばないと、窮屈になったり、逆にぶかぶかで気まずくなったりすることも……。
この記事では、最新の日本の習慣や公的機関のデータ、信頼できるメディアの情報をもとに、結婚お祝い金の相場やマナーを一覧表形式で徹底的に解説します。「どれくらい包めば失礼にならないか」「お札の入れ方やのしの書き方」「地域ごとの違い」などもカバーし、贈る側も受け取る側も安心できる内容に仕上げました。
悩んだときは、このページをひらいて、少しだけ肩の力を抜いてみてください。みなさんが「なるほど！」と納得し、笑顔でお祝いできるように、心を込めてお届けします。
結婚お祝い金一覧表（2025年版）
日本における主な相場一覧表
| 贈る人の立場 | お祝い金の相場（円） | 補足・ポイント |
|---|---|---|
| 親 | 100,000～300,000 | 両親それぞれか連名かで異なる場合も。一般的には新郎新婦の門出を祝って多め。 |
| 兄弟姉妹 | 50,000～100,000 | 年齢差や立場、経済状況で差も。既婚・未婚で若干違う場合あり。 |
| 祖父母 | 10,000～100,000 | 家庭の事情によって幅が広い。孫への想いで包むケースが多い。 |
| おじ・おば | 10,000～50,000 | 両親の兄弟姉妹はやや高めの傾向。 |
| いとこ | 10,000～30,000 | 地域や家族間の慣例で変わる場合あり。 |
| 職場の上司・先輩 | 10,000～30,000 | 部下・同僚よりやや高め。会社単位でまとめて渡すことも多い。 |
| 職場の同僚 | 5,000～30,000 | 複数人でまとめる場合は一人3,000円～5,000円が目安。 |
| 職場の部下 | 5,000～10,000 | 気を遣わせない額を選ぶことが多い。 |
| 友人・知人 | 20,000～30,000 | 「偶数（2万円）」は割れる数字で避けられることもあるが、現代は気にしない傾向も。 |
| 友人グループ（連名） | 3,000～10,000／人 | 参加人数により一人あたりの金額を調整。 |
| ご近所・習い事仲間 | 3,000～10,000 | 地域の慣習や付き合いの深さで判断。 |
| 上記以外（恩師など） | 5,000～10,000 | 相手との関係性を優先して検討。 |
※出典：国民生活センター「冠婚葬祭マナーQ&A」、ゼクシィ結婚トレンド調査2024（リクルート）、All About「冠婚葬祭の最新マナー」などを参考。
地域・家族ごとの違い
結婚お祝い金の金額は、地域や家庭のしきたりで異なる場合が多いです。
特に東日本では「偶数（2万円、4万円など）は避ける」とされることもありますが、最近は「ペア＝夫婦」を意味するため気にしない方も増えてきています。
西日本や一部地域では、30,000円など“割り切れない”金額（＝縁が切れない）を選ぶ傾向が強いです。
【参考】主な贈る場面と金額目安
| シーン（立場） | 金額目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 挙式・披露宴に出席 | 20,000～30,000 | 招待状を受け取った場合。 |
| 挙式・披露宴に欠席 | 5,000～10,000 | 欠席でも祝意を伝えるのがマナー。 |
| 会費制パーティー参加 | 5,000～10,000 | 会費の金額に上乗せする必要はなし。 |
| 電報やギフトで祝意 | ～10,000 | 現金でなく品物の場合の目安。 |
結婚お祝い金の「よくある悩み」とアドバイス
お祝い金の金額に迷ったら
「これで十分だろうか？多すぎないかな？」と心配になる方は多いです。でも大切なのは“金額”そのものより、“お祝いの気持ち”です。たとえ話でいうと、誕生日に高価なケーキを贈られても、相手の好みを無視したら喜ばれませんよね。お祝い金も、相手との関係性や自分の気持ちを大切に選べば、きっと想いは伝わります。
お札の入れ方やのし袋の選び方
・お札は「新札」を用意しましょう。
・お札の向きは、人物の顔が表側（のし袋の表紙を開けたとき上に見える）になるように入れます。
・のし袋の表書きは「寿」「御祝」「ご結婚御祝」などが一般的です。
「偶数金額」はNGなの？
一説には「偶数＝割り切れる＝縁が切れる」とされますが、最近は“2万円はペアを表す”という理由から、あまり気にしない人も増えています。
ただし、ご年配の方や格式を重んじるご家庭には「3万円」など奇数を選ぶ方が無難です。
Q&A：よくある質問
Q. ご祝儀の他にプレゼントを渡してもいいの？
A. プレゼントを贈るのも素敵な心遣いですが、金額が高額になりすぎないよう注意しましょう。現金＋ギフトの場合、ご祝儀の額を少し抑えてバランスを取る方も多いです。
Q. 連名で包む場合のマナーは？
A. 複数人でお祝い金をまとめる場合、代表者の名前を中央に書き、他の方の名前を左側に書き添えます。金額の合計や、お札の種類にも配慮しましょう。
Q. 会費制ウェディングの場合は？
A. 基本的には会費のみでOKです。ただし、特別に親しい関係なら、別途お祝い金やギフトを贈る場合もあります。
法律・税金面の注意点
通常、結婚のお祝い金は贈与税の対象外ですが、非常に高額（年間110万円以上など）を超える場合は、贈与税が課税される可能性があります。
気になる場合は国税庁や税理士などの専門家へご相談ください。
（参考：国税庁「贈与税がかかる場合」）
迷ったときは「気持ち」を大切に
結婚のお祝い金は、「いくら包むか」だけでなく、「どう伝えるか」も大切です。
地域や家庭、職場のしきたりもありますが、一番大切なのは新郎新婦への祝福の気持ち。
どうぞ無理のない範囲で、ご自身が納得できる形を選んでくださいね。
