天気予報でよく耳にする「風の強さ」について詳しく解説します。
風の強さの定義や風速の表現方法、そしてビューフォート風力階級について、わかりやすくまとめました。
この記事を読むことで、風の強さに関する知識が深まり、日常生活や防災対策に役立てることができます。
風の強さとは
風の強さとは、風が吹く速さを指し、一般的には風速(m/s)で表されます。風速は、1秒間に風が移動する距離を示しており、風の強さを数値で表現するための重要な指標です。気象庁では、風の強さを以下のように分類しています。
風の強さの表現 | 風速 |
---|---|
静穏 | 風速0.3m/s未満 |
やや強い風 | 風速10m/s以上15m/s未満 |
強い風 | 風速15m/s以上20m/s未満 |
非常に強い風 | 風速20m/s以上30m/s未満 |
猛烈な風 | 風速30m/s以上、または最大瞬間風速50m/s以上 |
ビューフォート風力階級とは
ビューフォート風力階級とは、風の強さを0から12までの13段階に分類する尺度で、イギリス海軍のフランシス・ビューフォート提督が1805年に考案しました。
この階級は、風速とともに風の影響を視覚的に表現するために使用されます。
風力 | 風の強さの表現 | 風速 | 説明 |
---|---|---|---|
0 | 静穏 (せいおん) | 0.0-0.2 m/s | 煙はまっすぐに昇る |
1 | 至軽風 (しけいふう) | 0.3-1.5 m/s | 風向きは煙がなびくのでわかるが、風見には感じない |
2 | 軽風 (けいふう) | 1.6-3.3 m/s | 顔に風を感じる。木の葉が動く。風見も動きだす |
3 | 軟風 (なんぷう) | 3.4-5.4 m/s | 木の葉や細かい小枝がたえず動く。軽い旗が開く |
4 | 和風 (わふう) | 5.5-7.9 m/s | 砂埃がたち、紙片が舞い上がる。小枝が動く |
5 | 疾風 (しっぷう) | 8.0-10.7 m/s | 葉のある灌木がゆれはじめる。池や沼の水面に波頭がたつ |
6 | 雄風 (ゆうふう) | 10.8-13.8 m/s | 大枝が動く。電線が鳴る。傘はさしにくい |
7 | 強風 (きょうふう) | 13.9-17.1 m/s | 樹木全体がゆれる。風に向かっては歩きにくい |
8 | 疾強風 (しっきょうふう) | 17.2-20.7 m/s | 小枝が折れる。風に向かっては歩けない |
9 | 大強風 (だいきょうふう) | 20.8-24.4 m/s | 人家にわずかの損害がおこる |
10 | 全強風(ぜんきょうふう) | 24.5-28.4 m/s | 陸地の内部ではめずらしい。樹木が根こそぎになる。人家に大損害がおこる |
11 | 暴風 (ぼうふう) | 28.5-32.6 m/s | めったに起こらない広い範囲の破壊を伴う |
12 | 台風 (たいふう) 烈風(れっぷう) | 32.7~ m/s | 甚大な被害を伴う |